ぬるいですがちょっとアレな表現ありです。
苦手な人は逃げて下さい。
大丈夫な方はそのままスクロールしてください。
甘い。
甘い、甘い。
何もかもが、甘い……。
ふれているすべてに蜜が流れ込むような、
そんな錯覚を覚える。
白い肌に己の手を這わせば、
擽ったそうな声が鳴った。
そっと壊れ物を扱うように抱き寄せれば、
蕩けそうな微笑でこたえてくれる。
しかし、
目が合うと恥ずかしそうに頬を染めそらされた。
それを許さず顎を優しく持ち上げ、
誘うようなその唇に己のそれをかさねる。
徐々に深くなっていく口付けに、
首に手を回して応えてくれる姿がとてつもなく愛おしい……。
そんな姿を見せられてしまえば、
己の中にある確かな欲望にさらに火がついてしまう。
長く味わった口付けから、
己のそれを徐々に首筋へと這わす。
下へ下へと降りていくうちに、
聞こえてくる声が段々と甘い吐息へと変わる。
『あぁ……あっ…うぅん……』
声にならない声が耳へと流れ込む。
それだけで、
己の中にある早くどうにかしてしまいたいという欲と、
まだ焦らして焦らして可愛がりたいという欲がぶつかり合う。
あぁ、
こっちまでどうにかなっちまいそうだ………
『はぁん……ん、どう、しましたぁ?』
そんな俺の心を知ってか知らずか、
涙と快楽で潤んだ瞳をこちらへと向けてくる。
おいおい、
これ以上俺をどうしよっていうんだぃ……
そんなものを向けられてしまえば、
こっちだって抑えきれなくなくなる。
その全てに、
己を刻んでしまいたくなる。
めちゃくちゃにして、
自分だけしか見ないようにしたくなる。
永遠に、
永遠にこうやって愛し合っていたくなる……。
『あん…、サディク、さん……?』
まだ不安そうに、
でも何かを期待するかのように見上げてくる瞳に微笑んむと、
そしてそっと額へとキスを落とした。
今は己の欲望に忠実になり、
その甘い全てを味わうことに専念しようと決めた。
そのまま、
堕ちてしまってもかまわないのだから………。
溶けてく……
あんたはいつだって
俺を溶かしちまう………